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一人じゃないと伝えたい。『あなたが死んだら私は悲しい』碓井雅史<自伝・自分史・その周辺89> 

「心理学者からのいのちのメッセージ」と副題がついています。
「こころの散歩道」というホームページで、自殺や犯罪者の心理について発言している碓井雅史さんが書かれた本です。

うつ病など、心因性の理由で自殺を考えてしまう人たちが、なぜそういう考えに捕われてしまうのかを、心理学者の視点で解明してくれています。

 自殺を考えてしまうのも、うつの症状の一つです。ある人は、うつ状態のときにメモをとろうとしたのにペンがありませんでした。「ああ、ペンが見つからない、死んでしまおう」と思ったそうです。
 ある母親は、こんなだめな母親は死んでしまった方が子どもの幸せだと感じていたと話してくれました。どちらの人も、元気になれば、あのときは何と愚かで恐ろしいことを考えていたのだろうと思ったと言います。


死を思い詰めている人は、平常時の判断力を失っています。
「死」以外の方法を考慮することができない視野狭窄に陥っています。
「死にたい」と思っている人に言葉をかけることは、サポートする側にとっても、とても骨の折れることです。
自分にとっても、まわりにいる人々にとっても、自分が死ぬことが最善の選択だと信じ込んでいる人もいます。
正論は通用しません。
そんな人たちをサポートするために、碓井さんはこんな言葉をかけるそうです。

 私は、こんなことを言うことがあります。「死にたいと思うほどのあなたの苦しみ、辛さ、悲しみ、悔しさ、恨み、怒り。話さないままで死んじゃうなんて、そんなことしないで、どうか話してください」
 今日はもう時間がないとしたら、「また会いましょう、また話を聞かせてください」と伝えてから、別れましょう。


この本を読んでいると、碓井さんは心理学者というよりも、宗教家のように思えてきます。
死のうとする人を視線が慈悲の心に溢れているように思えるのです。

自殺に傾いた頑なな心を開くために、碓井さんが必ずいう言葉、

「あなたが死んだら私は悲しい」

もし、身近に、死を思う人がいたら、あなたも、このメッセージを伝えてください。



自分史の本棚
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自分を喜ばせる文章を書く。 

「気持ちよく書けるテーマ」さえ見つければ、文章上達への道は、ぐっと広々と開けてきます。

書く目的が明確になって、義務感で書く必要がなくなります。
テーマを持って、楽しんで書くことは、それだけでもう、上手く書けるようになったも同然です。
テーマに合わせて、書きたいことを書いていけばいいのです。
あなたが書きたいことは、きっとあなたにとっては、いつまでも覚えておきたい記憶だったり、忘れないように整理して記録を残しておきたかったりすることでもあるでしょう。

書きたいテーマで、1日10分。だいたい原稿用紙1枚分を書いていきましょう。

今日の原稿用紙1枚分が、小さな達成感に繋がります。
1日10分は、ほんの短い時間で、そこで書ける文章はそんなに多くはありません。
でも、それがどんどん積み重なっていく。
毎日、小さな達成感を積み重ねて、1週間続ければ、書ける分量は原稿用紙5,6枚ですね。
そのくらいの分量で、一つの文章を完成させていきましょう。
1週間に一つずつ仕上がっていく文章を、どんどん書きためていく。
文章を書きためていく喜びは、ますます書く楽しさを実感させてくれます。

1日10分のライティングは、二つの意味を持っています。
書き手としてのあなたにとっては、文章力を身に付ける訓練です。
そして、もう一つの意味は、あなた自身を喜ばせること。
あなたが書いた文章が、読み手としてのあなた自身を喜ばせることができるようになります。

あなたが書きためた文章が、いつか、あなたの大切なライブラリーになるのです。

気持ちよく書けるテーマは? 

「1日10分のライティング」を習慣化することを考えたとき、それを本当に毎日続けられるのかどうかが問題になります。

たくさん書けば、ライティング回路が繋がる。
ライティング回路が繋がれば、どんどん量が書けるようになる。
量が書けるようになれば、上手に書けるようになる。

この展開には異論ありませんよね。
「だから、続けてください」と、お願いしても、本当に続けられるかどうかは、その人の気持ち次第です。
私も、これまで何回も三日坊主の日記を書いてきました。
思いきって購入した十年日記のページを最初の半年分くらいしか埋められなかった苦い思い出もあります。

書きたいのに、続けられないのは、なぜなのでしょう。
楽しいから書くのではなく、義務的に書く気持ちになっているのでしょうか。
もしかすると、「書くテーマ」が見つからないからではないでしょうか。

「書くテーマ」が、本当に書きたいことであれば、1日10分のライティングは、待ち遠しく楽しい時間になるのではないでしょうか。

たとえば、子どもの成長記録を絵本のように書いてみる。
たとえば、毎週見ている韓国ドラマのあらすじと感想を書いてみる。
たとえば、好きなタレントの素敵なところをラブレターのように書いてみる。
たとえば、今日作った料理のレシピをエッセイのように書いてみる。
たとえば、ペットのかわいい写真に添えて、ストーリーを書いてみる。

自分が好きなこと、忘れないように覚えておきたいこと、大切にしたいこと。
記録として残しておきたいこと。書くこと自体が楽しいこと。

そんなふうに考えてみると、「1日10分のライティング」も、義務的からではなく、楽しんで書けるテーマがきっとあるはずです。
気持ちよく書けるテーマを見つけてくださいね。

家族はドラマよりおもしろい。『願わくは、鳩のごとくに』杉田成道 <自伝・自分史・その周辺88> 

フジTV「北の国から」を二十数年にわたって演出してきた杉田成道氏。
57歳にして30歳年下の医学生と結婚しました。

倉本聰氏に「犯罪」と言われた年の差カップルは、二十年の付き合いがありました。
家族ぐるみの付き合いで、一緒にスキーによく行った友人の長女が、7歳のエリさんだったのです。

長じて銀行員となったエリさんは、父親より年上の杉田氏と結婚すると心に決めます。
数年前に妻を亡くし、その後は亡妻の母と同居する杉田氏の家に入り浸り、既成事実を作ろうとします。
勤めていた銀行を辞め、一年浪人して医学部を再受験したのには遠大な計画がありました。

「お父さんと出会わなければ、絶対こんなこと思わなかったな。私、結婚願望強かったし、普通の奥さんになりたかったし。絶対、そうなると信じていた。でもね、お父さんとじゃ成り立たないよね。自分がなんとかならなきゃ、無理だって思うのよね。また、そういう女じゃなきゃ、お父さんは興味持たないと思うのよね。それって、真実だと思う……。だから、ホント。感謝してます……」

結婚しても杉田氏は、近い将来退職し、収入の道が途絶える。そして、先に死ぬ。
医者になれば、経済的に自立できる。
自分は経済的にも、精神的にも、家族の支柱となって生きていかなければならないのだ。

「ちょうど医者になるころは、お父さんは年金生活ね。これで介護も十分ネ」

いつまでも煮え切らない態度を続ける杉田氏。柔軟なエリさんに押し切られた形で結婚しましたが、一男二女を授かり、遅れてきたイクメンとなります。

なんといっても、妻は多忙な医師ですから、定年を過ぎても役員待遇で演出家を続ける杉田氏は、おじいちゃんと間違えられながら保育園の送り迎えを担当します。

人生のクロージングを考える時期に、前妻との間の息子より若い妻を娶り、三人の子どもに恵まれる。
毎日がドラマのシーンのような生活です。
父は喘息気味の息子の苦しい呼吸を聞きながら、小さな紅葉のような手を握り、その耳元につぶやきます。

「俺が、お前のために美しい日本を作るんだよ。お前が悲しむことのないような、そんな世界を作ってやるんだよ。そのために俺は、あとわずかな時間を精いっぱい、生きるんだよ」

杉田家の家族が、とても愛おしくなりました。



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ライティング回路を太くする快感。 

「1日10分でなくても、もっと時間が取れる」
「1日1時間くらい、書いてもいい」
そういう方もいらっしゃいますよね。
でも、ここは、一つ、「1日10分」でお願いします。

書く経験が少ない人が抱える問題は、書く前から考えすぎてしまうことです。
どうやったら上手く書けるか、どう書いたら感動させられるか。
そんなことばかり考えている人の1時間は、書いている時間そのものより、腕組みして悩んでいる時間の方が長くなりそうです。

書き出しの最初の一文が思いつかない。
どこから書き出せばいいのか、迷いに迷う。
どうにか書き出したものの、少し書いてはハタと止まってしまう。
「これでいいのか」と、読み返してしまう。
これでは、いつまでたっても、前へ進めません。

書いたものを何度も読み返すこと、つまり「推敲」は非常に大切なことですが、それは書きあげてから行う作業です。
まだ書いてもいないのでは推敲の段階ではありません。
文章の質よりも量を書くトレーニングです。

だから、「1日10分」がいいのです。
考えている時間はありません。

10分間でどれだけたくさん書けるか。

判断基準はそこに置いてください。

自転車に乗るように、文章を書くのでしたね。
離れていた神経回路を繋げるために、ひたすら書くのです。

神経回路が繋がって、一度覚えたことを、脳はもう忘れることはありません。
そこにはもう、電気信号の道ができています。その道を太く太く、電気信号がガンガン通る幹線道路にしていくのです。

この状態になれば、書きたいことがどんどん出てきて、考えるよりまえに手が動いてしまう。
手を動かすのがもどかしいほど、書きたいことがあふれ出してくる。
脳と手が競い合うように文章ができあがっていく。

そして、神経回路が繋がって、脳とほとんど同じ速度で手が動き、どんどん文章が紡ぎだせるようになると、そのときに、ごほうびホルモンとの異名を持つ、ドーパミンが脳内に放出されます。
難しい課題を達成したときに感じる快感。あの気持ちよさのもとが、ドーパミンです。
文章を書きながら、「チョー気持ちいい!」が体験できたら、こんなに楽しいことはないでしょう。

「1日10分」を、日課にする。 

ライティング回路がしっかり繋がって、書こうと思ったことがそのまま言葉になって出てくる。
考えたことを即、キーボードを打っていけば、どんどん文章ができあがっていく。

思考が行動に追いつき、行動と思考が合致する文章力を身に付けることができれば、そんなことも可能になります。
そのためには、質より先に、量、つまり「書くスピード」を獲得しよう、というのが、私の提案です。
ただし、それには、地道なトレーニングも必要です。

1日10分、必ず書くための時間を持つ。

これは、量を書くことに慣れるためのトレーニングです。
上手く書こうとは考えないでください。
「上手に書きたい」「名文が書きたい」「読む人を感動させたい」「いずれ出版しよう」
とか考えることは、いまは無用です。

とにかく書くトレーニングです。
機械的に書くことに慣れればいいのです。
こんなやり方を試してみてください。

キッチンタイマーでも、携帯電話のアラームでもOKです。
きっちり時間が計れるものを用意してください。
アラームを10分にセットします。
スタートと同時にどんどん書き出します。
そして、終了のアラームが鳴り響くまで、ただひたすら書き続けます。

10分間セットしたアラームが鳴るまで、一定のスピードを保って、ノンストップで書き続けます。
そのためには、できるだけ考えないで機械的に書けるテーマがよいでしょう。
量が書けるようになることで、質が後からついてくるのだと思いましょう。

最初は無心に、ひたすら10分書いてください。
まず書く。ひたすら書く。どんどん書く。
書き続けているうちに、「あ、ライティング回路が繋がった!」と、思える瞬間があるはずです。
それまで、淡々と書き続けましょう。
思考よりも行動が先にあります。
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