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睡眠活用文章上達法 

小説のアイデアを求めて、枕元にメモ帳を置いている小説家の話はよく聞きます。
眠っている間に、すごい設定や構成が思い浮かび、そのアイデアをもとに、作品を仕上げる。
すぐれた作家、文筆家なら、そういうことも可能なのかもしれません。

しかし、すべてのアイデアは自分の脳から紡ぎ出されるものですから、もともとの脳の中にすごいアイデアが入っていない凡人が、どんなに頑張っても、眠っていて傑作を生みだすことはありません。

とはいうものの、「睡眠」を思考の整理システムと考えるなら、こんなふうに活用することは可能です。

今日書いた日記の文章を、フトンの中で、一字一句思い浮かべてみる。
書いたばかりですから、400字程度の文章ならかなり正確に再生することができるでしょう。

眠りに入る直前、顕在意識と潜在意識が混ざり合う貴重な時間帯があります。
顕在意識はまだ眠っていないけれど、潜在意識が少しだけ頭をもたげてきたようなときです。

潜在意識が、長期記憶の収納庫から、素敵な言い回しや、しっくりくる四字熟語、おしゃれなメタファー(比喩表現)なんかを引っ張り出してきてくれることがあります。
起きている間にはまったく思いつかなかった表現が、ふっと出てきて、ぴったりとはまってしまう。
たしかに、そう表現してみると、文章の値打ちが三割増しくらいになった気がする。

それが出てきたら、枕元のメモ帳に、すかさずメモメモ。
これぞ、「睡眠活用文章上達法」です。

でも、そのあと、うれしくて、朝まで眠れなくなってしまわないようご注意ください。
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記憶を上手に保存する。 

短期記憶を長期記憶の収納庫に保存するためには、「納得して覚える」という行為が必要であると書きました。

そのためには、記憶しておきたいことをテーマに、その日の日記を書く。

という提案をしました。
そして、その夜、書いたことをフトンの中で反芻する。
これが、さらに有効です。

人の脳は眠る直前に覚えたことを、再生しようとします。
眠っている間に脳で働くのは、起きているときに主に働く意識「顕在意識」ではなく、普段は表に出てこない「潜在意識」です。

短期記憶を長期記憶に保存するために、潜在意識はレム睡眠の間にフルに働きます。
レム睡眠とは、身体は眠っていて、脳が起きている状態です。

脳の中にぎっしり詰まった記憶には、

「昼食になに食べた」
「同僚がお茶をこぼした」
「帰りの電車で足を踏まれた」

など、記憶する必要のないこともたくさんあります。

潜在意識は、ぎっしり詰まった大量の記憶データを再生しながら、すべてをチェックし、
「これ、いらない」「これ、とりあえず保存」「あ、これ、重要保存」
どんどん仕分けし、いらない情報は捨てて、必要なものだけ脳の神経回路に記憶を定着させます。

さて、短期記憶を長期記憶の収納庫に整理し終わり、仕事を終えた潜在意識は眠りにつきます。

そして、朝になります。
長期記憶の保存したのは潜在意識ですから、起きているときに働く顕在意識には、実はどこに整理されているのかよくわかっていません。

そこで、朝起きたらすぐに、昨日記憶したことを、もう一度復習してみてください。
それによって、顕在意識は収納庫の中に保存された記憶に紐付けし、記憶を取り出す必要ができたときには、すぐ引き出せるようになるのです。

母が探し求める答え。『息子よ 真実のパク・ヨンハ』オ・ヨンラン <自伝・自分史・その周辺99> 

昨年の6月、パク・ヨンハさんは自殺しました。

パク・ヨンハさんが、家族を愛し、非常にファンを大切にする人だということは、ファンの間ではよく知られていました。
ファンならずとも、彼の笑顔を見れば、その誠実な人柄が伝わってくるはずです。

母、オ・ヨンランさんは、いまだに息子の死に納得がいっていません。
彼が死を選んだ理由についての、世間の憶測や、根拠のない噂や誤解に応えるために、書いたのが、『息子よ 真実のパク・ヨンハ』です。

韓流ドラマを見ていると、よく1997年のアジア通貨危機で破産した企業家や、失業したエリート会社員。学校をやめて働きだした青年などが登場します。
主人公の生活が一変し、多額な借金を抱えて苦悩するストーリーのドラマを見ると、十数年前の通貨危機がいまだ韓国社会に深い傷跡を刻みこんだことを思い知らされます。

パク家も、アジア通貨危機の波に呑み込まれた家庭でした。

タレント事務所を経営していた父の会社が倒産し、多額の負債を負いました。
その借金を、俳優の仕事をしながら、少しずつ返済したのは、ヨンハさんでした。
父母、そして、5歳年上の姉を守るために、働き続けます。
さらに、父親ががんを発病し、ヨンハさんは経済面のみならず、精神的にも、パク家の支柱になりました。

 近くで息子を見ていた私には、亡くなる間際のヨンハは、本当に頼もしくて凛々しく、そして生命力にあふれた印象です。
 なにか辛いことがあったからといって、自死を選択するような悩みを抱えていたようには思えませんでした。
 そもそも、息子は、自殺のニュースを見るたびに、
「なんで自ら命を絶つなんてできるのかな。辛いことがあっても、命さえあれば頑張れるものなのにね。
 たとえ命を懸けるようなことがあったとしても、自分の弱さに負けてではなく、家族や愛する人を守るための死だったら、理解できるかな」


母ヨンランさんは、ヨンハさんが家族を残して自死したことが信じられません。
当時、ヨンハさんは、日本でのライブのスケジュールのために、余命3ヶ月の父の側にいられないことに悩んでいました。
でも、決してライブをキャンセルすることはありませんでした。
家族と別れて、日本に出かけるときも、

 「きっと、自分の病気のせいで僕が(日本に)行かないなんてことになったら、お父さんが責任感じてしまうからね。頑張ってくるからね」

そう宣言したそうです。

こんなことを言える息子には、自分が死を選ぶことが、どれほど残された家族を苦しめるか、よくわかっていたはずです。

しかし、死を選んだヨンハさん。
あまりにも強い責任感のために、ふと魔が差してしまうということがあったのかもしれません。

ご冥福をお祈りします。




自分史の本棚
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記録して、記憶する。 

「記憶は消える。記録は残る。」

たしかにそれは、正論ですが、自分の人生に影響を与え、大きく関わってくるような体験を、記録に残すだけでは、あまりにも物足りません。

思いだしたいとき、なんなく思いだし、人生のさまざまなシーンで役立てることができるように、すぐ取り出せる「記憶の収納庫」に、整理しておきたいものです。

脳の情報の収納庫には、ほんの短期間だけ一時保存しておく短期記憶の収納庫と、死ぬまで記憶しておくために保存しておく長期記憶の収納庫があるそうです。

新しい情報が脳にインプットされたとき、その情報はまず短期記憶として一時保存されます。
短期記憶の収納庫はそんなに容量が大きくありませんし、長期保存はできません。
いまは覚えていても、明日には忘れてしまっているでしょう。

情報を長期的に保存し、脳にしっかり定着させるためには、短期の収納庫から長期の収納庫に移動させる必要があります。
それは、機械的にできることではなく、そんなに簡単な作業でもありません。
定着がうまくいかなければ、せっかく書き込んだ情報もすぐに忘れてしまい、役に立たない断片的な記憶だけ残ってしまうことになりかねません。

短期記憶を長期記憶の収納庫にスムーズに移動させるには、「納得して覚える」という行為が必要になります。

たとえば、上司が漏らした含蓄のある言葉であれば、その言葉だけではなく、
「どんなときに」「どんなことについて」「どんな表情で」「どんな声で」
上司がそれを言ったのかを含めてしっかり記憶しましょう。

そして、その言葉を聞いたあなたが、
「どんなことを感じ」「どんな思いを抱き」「どうしようと思ったか」
それも含めて、記憶しましょう。

これをテーマに日記を書いてみる。

日記に書かなければ、明日は忘れられてしまうかもしれない記憶が、長期記憶の収納庫に、確実に収納されます。

長期記憶の定着には、「睡眠」が重要な役割を持つと言われています。
日記に書いた大切な記憶を、毎晩、フトンの中でゆっくり味わってみてください。
睡眠中の脳に、その記憶が定着し、あなたの人生への貴重なメッセージになることでしょう。

記憶を記録するメモ。 

「記憶は消える。記録は残る。」

というコピーがあります。
尊敬するコピーライターの先輩、真木準さんが、事務器メーカーの広告のために書いたコピーです。

きちんとファイリングしておけば、あいまいな記憶に頼るより、完璧に記録できる。

という意味合いのコピーです。
言い得て妙だし、製品特性もよく伝わる傑作コピーだと思います。

しかし、「自分史を書く」という視点に立つと、「ただ記憶する」それでいいのかと考えてしまいます。
とくに、私が提案する「アクティブ自分史」の視点に立つと、「記憶を記録して、それでおしまい」というのも、納得できないものがあります。

「昨日のランチに食べたののは、なんだっけ?」
人間の記憶には、覚えている必要がまったくないものがあります。

「渋谷から東京駅まで、電車代いくらだっけ?」
また、調べればすぐわかることを記憶しておく必要はありません。

「会社の有給休暇、何日残っているんだっけ?」
わかっているに越したことはないけれど、とりあえず、覚えるためにエネルギーを使う必要がないこともあります。

でも、毎日生きていく中で、きちんと記憶して、忘れないようにしたいこともあるはずです。

たとえば、尊敬する上司がふと漏らした、心に残る言葉。
「お、いい言葉だなあ。こんど、自分でも使ってみよう」

そう思って、覚えた言葉があったはずなのに、あくる日には、どんな言葉だったかすっかり思いだせなくなっていた。

あるいは、尊敬する先生が、とても含蓄の深いことをおっしゃった。

「ああ、心に染みるなあ。座右の銘にしよう」

意味は覚えているのに、正確な表現がどうしても思いだせない。

とてももったいないことですね。
仕事の先輩や、人生の師の名言ばかりではなく、覚えていきたい言葉にいつ出会うかわかりません。

そんなときは、間髪入れずメモです。
つねに、筆記用具を持ち歩く。
「あ、その言葉、メモ取らせてください」
すぐ、書き留める。

その習慣づけで、記憶を記録することができます。

勝利のための、30分。『心を整える。』長谷部誠 <自伝・自分史・その周辺98> 

「勝利をたぐり寄せるために56の習慣」と、副題がついています。

サッカー全日本のチームキャプテンの生き方は、自律的にして求道的。
これだけストイックに、チームの勝利への貢献を考えることができる27歳。
自分の生き方の自堕落ぶりが恥ずかしいと思ってしまいました。

長谷部選手の日常的な思考のすべてが、最優先でチームの勝利へ繋がっています。

「一日の最後に必ず30分、心を鎮める時間を作る」のが、彼の入眠前の日課です。

長谷部選手にとって、「心を整える」ことは、単に、興奮を鎮め、リラックスすることだけではありません。

「心を整える」 → 「自分自身としっかり向き合う」 → 「よい睡眠を取る」 → 「翌日、最高のパフォーマンスをする」

一日の最後に、心を鎮めることが、明日の全日本チームの勝利を約束するのだという信念です。

長谷部選手のチームへの貢献は、ただ、目立ったプレーをすることではありません。
日本の浦和レッズでプレーしていた頃の長谷部選手は、攻撃的なミッドフィルダーだと思われていました。
ところが、ドイツのヴォルフスブルグでは、組織全体を見渡した守備的なプレーに徹しています。

 中盤から攻め上がる選手がいたら、自分は中盤に留まって相手のカウンターに備える。
 みんなが疲れてきて動きが落ちてきたなと思ったら、人の分までカバーして走る。

 自分の良さをピッチで表現したいという欲やエゴより、組織の成功を優先してきた。

浦和レッズ時代からのファンは、「長谷部はもっと攻撃的なプレーをすべきだ」と感じているだろうとも思っています。

 けれど、「自分を殺すこと」と「自分を変えること」は違う。
 僕は、ヴォルフスブルグで、自分を殺してプレーしているだけじゃない。

 これからも、僕は、組織のために足りないものを補える選手であり、組織において不可欠な人間でいたい。
 そうすれば、たとえ目立たなくてもピッチに立つことができるだろう。


組織の中で、自分の力をどうやって最大限に活かしていくかを、長谷部選手はつねに考えています。
それと同時に、どうやって組織を動かしていくかということも、考え続けているのですね。
20年後の、全日本チーム、長谷部誠監督が、楽しみです。




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