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『カバに会う』坪内稔典 <自伝・自分史・その周辺2> 

連休ということもあり、ちょっとのんびりした本をご紹介しましょう。

日本でも有数の巨大な俳句の結社を主宰する俳人の坪内捻典氏の、エッセイのような、紀行文のような、観察記録のような、動物日記のような、いろいろなもののような本です。
この本を読んで、私たちが受け取るのは、「人生とは楽しむものである」もしくは、「生きることは楽しむに値する」というメッセージでしょう。
坪内氏は、大上段に構えてそんなことを言うわけではありませんが、本を読みながら、ふと立ち止まると、繰り返し繰り返し、そのメッセージが発信されていることに気がつきます。
そもそも、これがどんな本かということをお話しなければなりませんね。
『カバに会う』は、坪内捻典氏が、「日本中の動物園に飼われているカバに会いに行こう」と思い立ち、三年の歳月をかけて、日本国中29動物園の57頭のカバ、すべてに会い、挨拶を交わすという記録です。多くのカバは、なにをするでもなく、じっとカバ舎の前で1時間を過す坪内氏を、柵の向こう側に住む同族と思うらしく(たしかにご本人はちょっとムーミンパパ系ですから)、親密な興味を示してくるようです。その特権的な扱いを、まんざらでもない様子でほくそ笑む坪内氏が、なんとも愛らしく、人生の達人とは、かくあるべきだと思わせられます。
こんな余裕で自分史を書けたら、どんなに楽しいかというお手本でもあります。

坪内氏がカバ舎の前で詠んだ俳句

   カバというかたまりがおり十二月
  横座りして水中の秋の河馬
  桜散るあなたも河馬になりなさい
  水中の河馬が燃えます牡丹雪




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