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楽しんで、90歳、『たそがれ詩集』やなせたかし <自伝・自分史・その周辺36> 

B4サイズの大きな本の見開きページに1篇の詩と1点の絵。
詩の文字は2センチ角くらいありましょうか。
印刷物の本文で、いままで見たこともない大きさです。
アンパンマンの作者、今年90歳のやなせ氏が、自分と同世代の、老年を生きる人々のために書いた、正真正銘のユニバーサルデザイン詩集です。

こんな詩があります。

坂道

ほんのゆるやかな
スロープをのぼっても
息切れする
視力が落ちて
難聴で
心臓も心ぼそい
それでも
生きることにまだ飽きない
もっと生きたい
ジタバタしたい


「老人って、やっかいだなあ」と思うものの、90歳を過ぎて、まだ人生を余生と決めつけない、こういう生き方ができることに拍手を送りたいと思います。

こんな詩もあります。


生きる

朝眼がさめると
まだ生きているので
うれしい
とにかく
今日一日は
けんめいに生きよう
衰弱していく
細胞が
いとしくて
心がどんどん
やさしくなる


年をとることで、自立の範囲は狭まっていきます。
他人を頼らないと生きられないようになります。
そんな自分に対して肯定的であれば、他人に対してもやさしくなれるということなのでしょう。

以前、やなせ氏が「徹子の部屋」に出ているのを見ましたが、90歳にして妻子のいない天涯孤独の生活をしていらっしゃるとのことでした。

でも、

数えきれないけど
2000にあまる
ぼくが
この世におくりだした
キャラクター達
天涯孤独と思ったが
どうやらそうではないらしい


読み終わった後、「ああ、老人って大変だなあ」という思いと、それとまったく相反する「年を取るって、楽しそうだなあ」という感想を持つことになります。





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