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障がいは個性。『障害役者 ~走れなくても、セリフを忘れても~』柳 浩太郎<自伝・自分史・その周辺70> 

所属する芸能事務所に行くように言われ、イヤイヤ受けたオーディション。
そのオーディションで、やる気のない生意気な態度で通したら、
「自己中で自信家の主役のイメージにぴったり」と、思いがけない評価を受けて、ミュージカル「テニスの王子様」の主役に抜擢された17歳の柳浩太郎さん。

芝居は大成功をおさめ、前途を約束されていた絶頂のそのときに、交通事故に遭います。

生死の境を二週間さまよい、やっと意識は戻ったものの、高次脳機能障害が残りました。
しかし、仲間と一緒に芝居を創り上げる楽しさ、観客の拍手を受ける興奮を知ってしまった柳さんは、役者の道を断念することができませんでした。

苦しいリハビリを続けながら、芝居を続けますが、動きやセリフなど、思い通りにはいきません。
周囲の人たちや役者仲間は、気遣いしてくれますが、それをかえって重荷にも感じてしまいます。

 「かわいそうだな」
 ボクは事故に遭うまでは、障がいの人を見かけると、そう思って同情していた。
 だから、そういう気持ちに悪気があるわけではないことはわかっている。
 けれども、自分自身が障がいを持って思うのは、同情されることがいちばんツライということ。
 芝居においてもそれは同じだ。
 「柳はこれくらいしかできないから、ここはカットしよう」
 そう思われるのがツラかった。限界を決められたくなかった。
 「いや、オレはこれならできるし」
 どんな無様な姿でもやってみたかった。
 「柳はかわいそうだから」と同情されるのではなく、「柳はこれはできないけど、こういうことはできる」
といったように、できないことではなくて、できることのほうを見てほしかった。

主演したミュージカルを見た深作健太監督からオファーを受け、映画にも主演しますが、思うように演技できず悩みます。
自分は脳の損傷が原因で、セリフを覚えられないと監督に告白したときのことです。

「セリフの暗記なんて、役者さんの資質に比べたら小さいことだと思う。滑舌の悪さも、味があって、ボクは好きだな」

深作監督の言葉に背中を押されて、柳さんは、「障がい」=「自分の個性」
そう思えるようになりました。




自分史の本棚
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