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仕事が、生き方。『人生で大切なことはすべてプラスドライバーが教えてくれた』 原マサヒコ <自伝・自分史・その周辺71> 

色弱で多汗症。
女子の手を握ると汗でびっしょりの手が気持ち悪いと言われる。
人生負けっ放しの青年が、トヨタの整備士になる。
しかし、トヨタの整備工場にいるのは、ほとんどがトヨタの整備専門学校を出たメカニック。
別の整備専門学校出の原さんは、先輩たちからいじめられているような疎外感を感じます。

そんな彼に親しくしてくれたのは、メンター的先輩の石田さんでした。
仕事をしくじりそうになるたびに、含蓄にとんだ言葉で導いてくれます。
たとえば、新人として入って一年。与えられた仕事に慣れて、だんだん手を抜くようになってしまった原さんに、石田さんは実践的かつ示唆的な、こんな言葉をかけます。

 「原さあ、ちょっと片手運転になっていないか?」
 「片手運転ですか?」
 「そう、ちょっと仕事の手え抜いてないか、って」

 「お前、一年ぐらいで手を抜いてどうするんだよ! お前にとっては何十台目かのクルマかも知れないけどなぁ、お客さまにとってはたった一台のクルマなんだよ! よく考えろ」


文字通りのOJTで、仕事ばかりでなく、「生きること」そのものを学んでいきます。

石田さんの丁寧な仕事ぶりは、いま向き合った仕事に時間をかけ、完璧に仕上げることで、お客さまに満足してもらう。
その満足で、将来のクレームをなくすことができれば、やりなおしの時間と手間ひまを事前に節約することができるという発想です。

石田さんの志の高さは、原さんのどこか投げやりだった生き方をしだいに変えていきます。
原さんは、工場の朝礼で、毎年全社で行う「トヨタ技能オリンピック」に出場し、さらにそこでナンバーワンになると宣言します。

技能オリンピックには、実技だけではなく学課試験もあります。
勉強嫌いだった原さんには実技以上のハードルでしたが、自分だけの勉強法を編み出し、乗り切りました。
23歳で、最年少のNo.1メカニックとなります。

タイトルの「プラスドライバー」にまつわるエピソードは、読んでいてちょっと辛くなります。
比喩ではなく、プラスドライバーは本当に原さんに、人生で大切なことをすべて教えてくれるアイテムでした。



自分史の本棚
http://booklog.jp/users/jibunworks

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