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障害から見えること。『洋平へ 君の生きた20年と、家族の物語』佐々木博之 佐々木志穂美 <自伝・自分史・その周辺73> 

長男洋平くんは、最重度の心身障害。
次男ダイくんは、高機能自閉症(アスペルガー)。
三男航くんは、知的遅れのある自閉症。

三人三様の障害がある子どもを持つ佐々木夫妻。
親としては、「なぜ、うちの子が?」という思いに苦しみ続けることでしょう。
「なぜ、他の子とちがうのか」「なぜ、他の子のようにできないのか」

公園で、同じ年頃の子供たちといっしょに遊ぶことができない五歳のダイくんを連れてうちへ帰るとき、

 歩きながら、手をつないだまま、ダイの手をつねったことがあった。
 「ダイのせいなんだよ。ダイがみんなと仲良く遊べたら、お母さんはこんなにさびしくないのに」


その頃の志穂美さんは、他の子になんとか追いつかせようと、他の子と比べてばかりいました。

 ダイの背負っているハンディがどんなにこの世の中で生きにくいか、日々、どんなにダイが努力して生きているかなんてぜんぜん知らなかった。

洋平くんも、ダイくんも、航くんも、彼らの生を必死に生きています。
でも、彼らを、異分子としてはじき出そうとする人もいます。

 中学時代、特にダイをいじめていた子は勉強もスポーツも優秀だった。
 「一番でなければ」と育てられた子に、ダイは価値なく見えたのだろう。
 でも、その子が、その価値観のままで生きていくなら、この先、もしなんらかのトラブルで人よりうんと負ける経験をしたとき、自分を許せないと感じるのではないだろうか。


 一番なんかでなくても、人は価値がある。どんな自分でもかけがえのない自分だと気づいてほしい。
 強い心はもっと強い風が吹けば折れる。強い風に折れないしなやかな心を持ってほしい。
 多くの経験をし、多くの人と出会い、いろんな人を受けとめることがしなやかな心を作る。
 その経験のために、ダイをクラスに置いてやってほしい。


巻頭には、洋平くんの一歳の誕生日に書いた父博之さんからの手紙。
巻末には、洋平くんの二十歳の誕生日に博之さんが書いた手紙が置かれています。
この二通の手紙から、親であることの意味を深く考えさせられました。



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