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母も息子も、強くなる。『ゲイでええやん。』伊藤真美子<自伝・自分史・その周辺83> 

 「私が世の中で一番きらいなものは偏見で、世の中で一番こわいものは偏見や」

高校生の一人息子やおきくんが、カミングアウトし、母である伊藤真美子さんは、本人以上に悩みます。
学童保育の先生として働く日々は超多忙で、長女のさわこさんも、長男のやおきくんも、手をかけられずに育ててきたと、いまさらのように悔やまれます。

 泣きたくてたまらない。今の私にはキツすぎる仕事だ。
 昨夜、やおきが「生きていたくない」「生まれてこんかったらよかった」と言ったこと。
 「自分がきもち悪い」「みんな気持悪がっている」「友だちなんかでけへん」と言ったこと。


大阪で、三十年近く学童保育の先生を続けてきた真美子さんは、精神的にも肉体的にも、とても強靭な女性だと思います。
しかも、たくさんの子供たちに接し、彼ら一人一人が素晴らしい存在であることを知っています。
かつて、彼女の学童保育室に在籍したレズビアンの少女にも深い共感を持っていました。
しかし、自分の息子が「ゲイ」であることを知ると、それを受容することよりも先に、これからの人生で彼が直面する差別や偏見をまず考えてしまうのです。

 大切な人がしんどいことは、何より自分を苦しめるし、大切な人をなんとかしたいという思いが自分に力を与えてくれる。
 やおきたちは大切な人に囲まれて、生きていってほしい。


母の思いは最後までぐるぐる迷走し、吹っ切ったかと思うとまた迷い、結論が出たかと思うとまた振り出しに戻ります。
やおきくんは、心配する母よりも先を行っています。
あとがきに、やおきくんが書いた手記が寄せられています。


 『一般的』な『世間』の常識は変えられなくても、自分の大事な人たちにわかってもらうことで強くなれるし、その大事な人たちが今までの何倍も愛しくなってくるはず!
 これからさきの人生を考えるとこわいけど、とりあえず今の課題と闘っていきたい。
 どんな生き方をしたって、悩むやつは悩むし、合わない人とは合わんし。
 SM好きだって、
 太ってたって、
 病気だって、
 貧乏だって、
 キモくても、
 なんだっていいじゃん。
 世間とのずれは誰にでもある。
 ぼくの場合、そのズレの一つが同性愛ってなだけ。
 ってことで、ゲイでもいいじゃん。



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