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昭和の母子家庭から、スターへ。『カワサキ・キッド』東山紀之<自伝・自分史・その周辺84> 

「これって、自分史だなあ」と、思わず呟いてしまうような本に出会いました。

少年隊の東山紀之氏が、生い立ち、ジャニー喜多川氏との出会いから現在までを描いた『カワサキ・キッド』。

少年隊としてデビューしてからの出来事は、トーク番組で聞いたり、芸能ニュースで目にしたりで、なんとなく知っている印象があります。
ストイックなヒガシ像をこの本で再確認しました。

耳目に新しいのは、ジャニーさんにスカウトされるまでの小学生時代。
さらに、ジャニーズ事務所に入ってからもなかなか芸能界に入る踏ん切りが着かない中学生時代のことでしょう。
さまざまなエピソードがあります。

赤ん坊のとき、父の不注意によって足に大やけどを負ったこと。
酒乱の父の暴力から逃れて、ヒガシと三歳年下の妹を連れて母が離婚したこと。
母子家庭の負い目を感じながらも、母は理容師として働きづめに働き、ひと際厳しく息子を育てたこと。

川崎市のコリアンタウン近くのアパートに住んだ東山一家は、典型的な昭和の母子家庭です。

 近所に日本名を名乗り、焼き肉店を営む朝鮮人母子が暮らしており、僕より二つ上のおにいちゃんがいた。
 ある日、そのおにいちゃんと僕が喧嘩をして、僕が投げた石が向こうに当たったとかで、母がそのうちに謝りにいった。
 ところが、それがきっかけとなり、その一家とうちとは一気に仲良くなった。
 女手ひとつで子どもを育てる母親同士、話が合ったのだろう。
 親が仲良くなると、子供たちもすぐに仲良しになる。
 僕と妹が毎日、お宅にあがり込むと、おばちゃんはいつも店の豚足を食べさせてくれる。
 僕たちはそれにかぶりついた。貧しくてお腹をすかせていた僕たちは、あのころ、あの方たちがいなかったら、どうなっていただろうと思う。


ヒガシが語るエピソードの数々が、長じてグレて、極道になった男の少年時代だと言われても違和感ないもののように思えます。
なぜ、これを経験して、自堕落な大人にならずに、まったく逆に、ストイックでプライドの高い、現在のヒガシが構成されるのか、それが不思議に思えてなりません。

社会を恨み、金持ちを妬む。
そういう心の動きが自然でしょう。でも、ヒガシ少年は、それらネガティブなエネルギーをすべて、自律に向かわせるのです。
いまの東山紀之は、少年時代の選択によって、できあがっているのだなあと、納得させられました。



自分史の本棚
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