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家族はドラマよりおもしろい。『願わくは、鳩のごとくに』杉田成道 <自伝・自分史・その周辺88> 

フジTV「北の国から」を二十数年にわたって演出してきた杉田成道氏。
57歳にして30歳年下の医学生と結婚しました。

倉本聰氏に「犯罪」と言われた年の差カップルは、二十年の付き合いがありました。
家族ぐるみの付き合いで、一緒にスキーによく行った友人の長女が、7歳のエリさんだったのです。

長じて銀行員となったエリさんは、父親より年上の杉田氏と結婚すると心に決めます。
数年前に妻を亡くし、その後は亡妻の母と同居する杉田氏の家に入り浸り、既成事実を作ろうとします。
勤めていた銀行を辞め、一年浪人して医学部を再受験したのには遠大な計画がありました。

「お父さんと出会わなければ、絶対こんなこと思わなかったな。私、結婚願望強かったし、普通の奥さんになりたかったし。絶対、そうなると信じていた。でもね、お父さんとじゃ成り立たないよね。自分がなんとかならなきゃ、無理だって思うのよね。また、そういう女じゃなきゃ、お父さんは興味持たないと思うのよね。それって、真実だと思う……。だから、ホント。感謝してます……」

結婚しても杉田氏は、近い将来退職し、収入の道が途絶える。そして、先に死ぬ。
医者になれば、経済的に自立できる。
自分は経済的にも、精神的にも、家族の支柱となって生きていかなければならないのだ。

「ちょうど医者になるころは、お父さんは年金生活ね。これで介護も十分ネ」

いつまでも煮え切らない態度を続ける杉田氏。柔軟なエリさんに押し切られた形で結婚しましたが、一男二女を授かり、遅れてきたイクメンとなります。

なんといっても、妻は多忙な医師ですから、定年を過ぎても役員待遇で演出家を続ける杉田氏は、おじいちゃんと間違えられながら保育園の送り迎えを担当します。

人生のクロージングを考える時期に、前妻との間の息子より若い妻を娶り、三人の子どもに恵まれる。
毎日がドラマのシーンのような生活です。
父は喘息気味の息子の苦しい呼吸を聞きながら、小さな紅葉のような手を握り、その耳元につぶやきます。

「俺が、お前のために美しい日本を作るんだよ。お前が悲しむことのないような、そんな世界を作ってやるんだよ。そのために俺は、あとわずかな時間を精いっぱい、生きるんだよ」

杉田家の家族が、とても愛おしくなりました。



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