スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

きちんと生きる「独居」。『94歳。寄りかからず。前向きにおおらかに』吉沢久子 <自伝・自分史・その周辺107> 

悲しく、寂しく、悲惨なものの代名詞のようにいわれる「独居老人」。
文芸評論家であった夫 古谷綱武氏を喪ったあと、三十年近く独りで生きてきました。
しかし、吉沢さんの独居生活は、悲しくも寂しくもないようです。

「家事評論家」としての仕事と、仕事ではない家族のための家事とに追われていていた吉沢さん。
姑、夫を続けて見送り、家族のために忙しく動き回る生活から解放されました。
「24時間、すべてが自分の時間」という事実に驚きながら、とても軽やかで、贅沢な気持ちになったようです。

いかに楽しく、美しく生きるか。

「能力は使わなければ衰える」と言い切って、その気概を示します。

90歳越えての独居を危ぶむ人は、
「バリアフリーにリフォームしたら」とすすめます。
でも、バリアフリーにしたら、自分が注意力をなくしてしまいそうで、このままでいようと吉沢さんは考えます。
古い家には段差があり、そのことを知っているからこそ、足元に注意して歩きます。

真夜中に電気をつけずに家の中を歩いても、何歩歩けば段差があるから気をつけるようにと、自分のからだが覚えていて、
注意をうながすのだ。


「衰えないように」と努めるだけではありません。
健康のために、食の楽しみのために、自宅の庭につくった菜園には、自分の好きな食材を育てています。
そして、それを食卓に上らせ、食べ物を大切に味わいます。

さらに、日々をよりよく生きるために、新しい情報や、若い人からの知識の吸収も怠りません。

そんな吉沢流の生き方も、昨年は心乱されることも多い年でした。

ふり返れば、昨年はとくに大変なことの多い一年でした。
東日本大震災のため、たくさんの方が亡くなったり、家や仕事を、そして家族までを、いっぺんに失ったりと、
国難ともいうべき不幸なことがありました。
そのあと始末は、いまだにきちんとできていません。
 地震や津波だけだったら、あと始末はもっと早くできたでしょうが、原発の問題だけは次々に起こっています。
最高の人知を集めての文明の利器にも、なお人間の力の及ばないものを見せられた思いで、
これからの生活をどうしていくかを考えさせられた年でした。


94歳にして、真摯にこの国の未来を思う。
生き方のお手本を見せられた気がしました。



自分史の本棚
http://booklog.jp/users/jibunworks

コメント

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://jibunworks.blog16.fc2.com/tb.php/423-6b625eba

まとめtyaiました【きちんと生きる「独居」。『94歳。寄りかからず。前向きにおおらかに』吉沢久子 <自伝・自分史・その周辺107>】

悲しく、寂しく、悲惨なものの代名詞のようにいわれる「独居老人」。文芸評論家であった夫 古谷綱武氏を喪ったあと、三十年近く独りで生きてきました。しかし、吉沢さんの独居生活は、悲しくも寂しくもないようです。「家事評論家」としての仕事と、仕事ではない家族のた...
  • [2012/05/15 16:16]
  • URL |
  • まとめwoネタ速neo |
  • TOP ▲
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。