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鋼の自意識で生きる。『僕は自分が見たことしか信じない』内田篤人 <自伝・自分史・その周辺109> 

サッカー日本代表、ドイツブンデスリーガ シャルケ04の右サイドバック 内田篤人。

昨年の東日本大震災のあと、頻繁に流されたCM

「日本の皆へ
 少しでも多くの命が救われますように
 共に生きよう!」

というメッセージを覚えていらっしゃる方も多いでしょう。
あのメッセージには、私も勇気づけられました。

この本を読んで、『心を整える』の長谷部誠とは違った形で、でも、内田篤人も極めて内省的な人だと思いました。

端正な佇まいから、日本代表のなかで、ダントツ女性ファンを集める内田篤人。
人気の派手さと内田選手の実在に、驚くほどのギャップがあります。

高校生からJリーグへ。Jリーグから海外へ。
ユースから代表チームへ。

サッカー選手として、つねに「最年少」、「日本人初」という肩書きをつけられて成長してきた内田選手。
トップエリートの高い意識をもって、ぐいぐいキャリアアップしたのかと思うと、そうでもない。

悩みながら、迷いながら、苦しみながらやってきたのだということが、この本を読んでわかりました。

高校から鹿島アントラーズに入ったとき先輩、岩政選手に、
「ウッチーには、2〜3年後にスタメン張ってもらわないと困るなあ」
といわれたときのこと。

 「はい、頑張ります!」と即答したけれど、高卒で怖いもの知らずだった僕は、実は心のなかですごい悔しくて、
 「絶対、すぐにスタメンになる! 岩政さんの予想を裏切ってやる!」と燃えた。
 だから、1年目のキャンプでは、“岩政さんの鼻を空かしたい!”一心だったし、 
 そのおかげで、高いモチベーションを保てた。

人に絶対に弱みを見せたくない。自分がつらかったこと、頑張ったことはおくびにも出さずになにかを成し遂げたいと思う性格。

鹿島アントラーズ時代の、プロとしてのプレッシャーから感じた不安感。
その不安による不眠。そして、原因不明の吐き気。

 これから書くことは、僕の弱い部分。今まで誰にも見られていないし、言ったこともない。初めての告白だ。

 身体が苦しくても、休めば自分のポジションを他の誰かに譲らなければならない。
吐き気を感じても、
 「ガムを噛んで吐き気は止まった」と。嘘をついてプレーをした。

そうするようになった理由は、母から届けられた手紙。

 「大きくて頑丈な身体に産んであげられなくてゴメンね」

 そう書いてあった。目頭が熱くなった。
 僕はお母さんにそんな思いをさせちゃっていた自分に、すごいショックを受けた。
 そこから、嘘でもいいから、とりあえず、吐き気は止まった、と言うようにした。

頑固なほどに揺るぐことがない自意識が、内田篤人の本当の魅力なんだと思わせられるのは、

第3章 男らしく生きたい —内田篤人の人生訓22−

背番号の数に合わせた22のポリシーには、

「言い訳や文句は、言うべきではない」
「目標は公言しない」
「努力や成功は、本来見せびらかすものではない」
「感情は表に出さない」
「自分の決断に誇りもつ」

といった、気骨溢れる文言が並びます。

やさしく涼しげな表情の奥にある、鋼のような自意識に共鳴したのか、読みながら、知らず知らず涙が流れてしまいました。




自分史の本棚
http://booklog.jp/users/jibunworks

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