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私はあなたの絶対的な味方。『リハビリ・ダンディ』野坂陽子 <自伝・自分史・その周辺13> 

夫婦二人で生きていけば、どちらかが介護され、一方が介護する立場になる確率はそれほど低くはないでしょう。
将来、そうなることが予想されるなら、いま読んでおいた方がいい本だと思います。
脳梗塞で半身不随となった野坂昭如氏を、妻、陽子さんが明るく毅然と介護した二千日の記録。

この国の介護基準は、要介護者を一人の人間と見ていないのかもしれません。
それぞれの人の価値観や生活信条など、他はどうでも、「これだけは絶対に譲れない」という繊細な部分に想像力を働かせることができません。

「元祖プレーボーイ」と呼ばれた男には、「はーい、あ~ん。ゴックン」と言われて素直に食べ物を咀嚼できないダンディズムがあります。
緊急入院から、九死に一生を得た夫が、お仕着せの介護では絶対に元の野坂昭如に戻れないことを、妻はすぐさま察知します。

それからの陽子さんは、夫が野坂昭如のままで、介護を受けられるよう、ときに大胆に、ときに創意工夫をこらして、介護のやり方を考えます。
そして、自分が犠牲になるのではなく、その情況をおもしろがり、なにか新しく、楽しいことができないかとつねに思いをめぐらせています。

この本は、
「一人の人間として要介護者を見ようとしない人たちには、こう対応すればよい」

  野坂の日常は人の手を必要とすることが多いが、介護のどんな場面でも、彼のダンディズムと美学を尊重し、配慮する気持ちを私も忘れずにいなければと思う。

「どんなに介護がたいへんでも、自分の楽しみまで犠牲にしてはいけない」

  外でも、家の中でも、自分が心地よくいられることには貪欲でありたいと思う。
  私がハッピーでないと、介護される側だって、きっと楽しくないだろう。

妻が、夫が要介護となる前に、

私はあなたの絶対的な味方であるという覚悟。

を持つために、この本を読んでください。

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